「本物の職人」が「本当の仕事」をお見せ致します!
2012/06/21
何でもご相談下さい!ご希望に沿えるように一生懸命努力致します!
一級技能士というのは、厚労省が管轄の国家資格です。
高度な技術を身に付けた職人に与えられる称号です。
しかし、実質価値が無いというか、意味がないというか・・・
現在、畳職人というのは、ほとんど機械を操り造り上げてしまう「職工さん」に成り下がっています。
そして、一級技能士を取って、その称号の価値を高め維持するなんてヤツは、全く存在しません。
弟子入りした時から機械を操り、合理的に畳を処理してきて、良い頃合いに「さて、じゃあそろそろ技能士でも取って、素人ウケするPRでもするか~」などと、一時だけ板入れと床の間を修行して、
学科・実地を通り、一級技能士が誕生する。
そして、称号が手に入ったら、今まで通り機械で合理的に処理を始める。。。
手刺しなんてまっぴらごめんなヤツらばっかりなのだ!
さてここで「近代化した機械を駆使して畳を縫う事が、なんでそんなに卑下されなきゃならないの?」とお思いでしょう。
ここでとっさにその意味を理解できないのが、「どシロート職人」と「畳職人とは無縁の方」です。
様々なコンディションの畳と遭遇して、畳と会話して、手間暇惜しまず、ただコンディション復活の為に台に向う。
本来、そんな職人の志の為にあるのが、本来の一級技能士の称号なのです。
客の印象を良くする為だけの称号になってしまったのです。。。
おいらは、その状況を弟子入り直後から理解していました。
それはもう様々な仕事と親方を見て、確信を固めていきました。
一級技能士に価値が無いと思い続けていましたが、やはり親方(親父)の気持ちを考えると、取らにゃあならん事になりました。
それまでは、「無冠の帝王」なる言葉に喜びを感じている時でして、二級技能士・一級技能士なんて持ってなくても、そいつらより段違いな仕事を見せつけてやるぜ!みたいな。
職人の価値を図る指針では無くなっているという事だけ書いておきます。